[2000.05.02]
  唯一無二の解決法


 ▼司法省と各州のないものねだり(PC WEEK ONLINE)
  http://www.zdnet.co.jp/pcweek/news/0004/29/00042901.html


 今日の記事は,MS支持者には向きません。。。MSの今までの行動はすべて悪であったという意見にそって進める。

 マイクロソフト社に対する反トラスト法訴訟に関し,28日に提案された2分割是正措置は,ないものねだりをしても差し支えない年俸交渉のようなものだ。IT業界からはこの提案は行き過ぎた部分があるという意見もあり,業界のネットワーク全体をデザインし直さなければならない,という意見もある。

 問題の根っこのところを考えたい。OSの完全な支配というのは,たいしたものだ。誰もそんなことができるなんて思っていなかったが,現実には世界のパソコンの9割がたはウィンドウズだ。そしてその現状は,明らかに他企業の正規な発展を阻害してきた。下手に新興企業が力を持てば,あげくはMSから圧力が加わるか(ウィンドウズAPIの提供拒否など簡単だ),または買収されるかのどちらかだ。かといって,MSが素晴らしいソフトウェアを生産しているのではない。MSのソフトウェアは,ただ,OSに乗っかっているだけだ(そしてOS自体も素晴らしくないから誰も手が付けられない)。現時点で,MSに対抗できているのはAOL一社のみ。アップルでさえ,マック版オフィスの供与を受け,資金をもらい,MSの独禁法阻止の駒となっていた。すべての会社がそうであり,ましてや新興ソフトウェアメーカーが,独自のアイディアと,技術と,やる気とを持ってしても,MSに太刀打ちできるなどとは最初から思わない。そうして,幾多の発展が地に埋もれてきた。シリコンバリーはいつも活気に満ちているように感じさせるが,MSがいるかぎり,もしかしたら日の目を見たかもしれない大いなる発展は,常にかき消されてきたんだ。そして,ワイヤードも。

 ウィンドウズの支配がいつ終わるのかはわからない。すべての問題の原点は,このOSの支配でしかない。だから,MSに対して厳罰を与えるのであれば,OSの徹底的な封じ込めでなくてはならない。いかにしてウィンドウズのシェアを下げるか,が,制裁の要点である。MS2分割という制裁は,その要点をまかなうことができるか,を考えて,評価としたい。


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